発達トレーニング
発達の課題が気になる方、社会的スキルやスピーチ力、注意力、処理速度などを改善したい方に、専門的なトレーニングを提供します。
いわゆる「大人の発達障害」だけでなく、より軽度な発達の課題のために、自分の能力をうまく発揮できなかったり、適応障害を起こしたり、対人関係や夫婦関係がうまくいかないというケースが急増しています。
当センターでは、そうした方の悩みをお聞きするだけでなく、改善するためのトレーニングや認知行動療法、回避型愛着改善プログラムなどに取り組んでいただき、実践的に改善することを目指しています。
■こんな課題の改善に ★当センターでよくトレーニングを行う課題の一例です。
注意力の課題 ぼんやりして、聞いていない ミスや忘れ物が多い 過集中すると他のことが目に入らない |
基本的な社会的能力の課題 目が合わず、注意や関心が共有できない 表情や反応が乏しい 相手の気持ちに無関心である |
ワーキングメモリーの課題 聞き取りが弱い 計算や暗算が苦手 書き写すのが苦手 |
コミュニケーションの課題 自分から話しかけられない 会話が一方通行になりやすい 場にそぐわない発言をしてしまう |
言葉とスピーチの課題 語彙が少ない 人前で話すのが苦手 上手く説明できない |
実践的な社会的スキルの課題 うまく協調できず、すぐにトラブルになる ほどよく自己主張できない |
運動・前庭機能の課題 体のバランスが悪い 左右を良く間違う 運動が苦手 |
感情とコントロールの課題 気がなく、じっとしていられない 怒りにとらわれたりパニックを起こしてしまう 気まぐれで衝動的である |
視覚・空間認知の課題 手先が不器用 図形や地図やグラフがわからない 書かれている内容をイメージできない |
プランニング・統合能力の課題 先の事を考えながら、計画的に行動できない 少し難しいことになるとすぐに諦めてしまう 作文が苦手である |
書字と読字の課題 漢字やアルファベットを書くのが苦手 文をすらすら読めない |
愛着の安定性の課題 他人の顔色ばかり気にしている 誰とも打ち解けない/誰にでも甘えていく 人間関係でトラブルが多い |
トレーニングの内容について
トレーニングで行うプログラムは、以下の三つの大きな柱よりなります。
ただし、各人の課題に応じて、担当者がプログラムを作成しますので、一律に同じものではありません。
(1)認知トレーニング
注意力 |
注意の持続 | 選択的注意 | 注意の切り替え | 注意の配分 |
ワーキングメモリー | リピーティング課題 | 聞き取り課題 | ディクテーション課題 | ...etc |
運動・前庭機能 | 左右統合トレーニング | 感覚統合トレーニング | 平衡感覚トレーニング | |
視覚・空間認知 | 図面を作る | 地図を作る | ||
プランニング・統合能力 | プランニング課題 | 作文課題 |
(2)ソーシャル・スキルトレーニング
基本的な社会性 |
注意の共有 | 情緒的チューニング訓練 | 言葉のキャッチボール |
実践的な社会的スキル | スピーチのトレーニング | 場面設定とロールプレイ | アサーショントレーニング |
(3)認知行動療法・マインドフルネス
発達の課題をかかえた人では、しばしば自分の視点にとらわれ、見方を切り替えることが苦手だったり、客観的に自分を振り返ることに困難があります。実は、その点がもっとも大きな困難を生んでいるともいえるほどです。そうした課題の改善に、非常に有効な方法が、認知療法とマインドフルネスです。セッションの中で、毎回少しずつ取り組むことで認知療法やマインドフルネスのスキルを習得していきます。
認知療法 |
物事の受け止め方のクセ(自動思考)を知り、それを適応しやすいものに変えることで、不利な状況にあっても、過度に悲観的にとらえたり、墓穴を掘る反応を防いで適応力を増す方法です。 |
マインドフルネス | 物事をありのままに受け止め、それをそのまま味わう心の持ち方を身に着けることで、どんな事態にも過度に巻き込まれずに、気持ちを保てるようにするスキルを身に着ける方法です。視野が広くなり、細部にとらわれすぎず、全体が見れるようになります。呼吸や体の感覚に意識を向けることで、不快なことも流していけるスキルを体得します。 |
発達トレーニング(発達障がい支援プログラム)
発達が気になるお子さんのための専門的なプログラムです。
発達障がいの子どもでは、眼球運動がスムーズにできない、凝視がうまくできず視線がすぐ動いてしまう、手と目の協応がうまくいかない、聞き取りが弱い、注意や視野が狭くなりやすい、体の左右のバランスが悪い、感覚が過敏すぎる、筋緊張が亢進しているといった神経学的なサインが必ず見られます。これらの兆候は、左右の脳の統合やバランス、前頭前野や小脳などの発達の問題を反映しています。ベースにあるこうした障害が、不器用さや協調運動の障害だけでなく、コミュニケーションや社会適応の課題、こだわりや囚われの強さにもつながっているのです。従来の感覚統合の方法に、近年の研究でわかってきた両側半球の統合を促進し、前頭前野や小脳の機能を強化するメソッドを加え、さらに楽しみながらできる遊びの要素をミックスしたプログラムを、専門スタッフと一緒に行います。
学習障がい支援
学習のつまずきや勉強嫌いの原因の背景には、しばしば学習障害が認められます。約7~10%もの児童に学習障害があるともいわれ、ただ勉強をさせるだけでは、成果が出ず、ますます勉強嫌いになり、劣等感を強めてしまいます。当センターでは、その子の課題をアセスメントし、その子の特性を踏まえたプログラムを、オーダーメイドで提供することで、改善を図ります。学習障害が改善することで、自己肯定感を取り戻し、行動や情緒の問題が改善することも期待できます。
社交不安障害、あがり症でお悩みの方
社交不安障害は、人と会うこと、ことに多人数の人が集まる場所に行ったり、会食したり、人前で発表することが、とても負担になり、手の震えや吐き気、強い不安、動揺などをきたし、そうした場面を避けるようになる障害です。それが慢性化すると、回避性パーソナリティとなって、少しでも恥をかく恐れや緊張する場面を避けるようになってしまいます。薬物療法も有効ですが、しばしば薬物依存になりやすく、根本的な改善につながらないことも多いといえます。認知行動療法やスビーチ・トレーニング、マインドフルネス、回避性パーソナリティ改善プログラムなどで、より根本的な改善を目指しませんか。
夫婦関係、恋愛・結婚・離婚問題など、問題解決を支援します
問題に蓋をしようとすればするほど、苦しみは長引き、人生は損なわれていきます。問題に向き合うことで、あなたを苦しめている葛藤の正体を明らかにし、問題を解決しませんか。新たな人生が開けてくるはずです。
専門のカウンセラーが、あなたのお悩みをサポートします。通常のカウンセリングだけでなく、問題の性質に応じて、認知行動療法、対人関係療法、解決志向アプローチ、動機づけ面接法などの技法による面接も行います。
インターネット・ゲーム依存やスマホ依存でお困りの方への支援や改善プログラムを提供しています。
インターネット・ゲームやスマートフォンに依存してしまって、学業や仕事、家庭生活に影響が出ているというケースが増えています。
当センターでは、依存の背景にある問題に焦点を当て、認知行動療法や心理教育、動機づけ面接法を組み合わせたプログラムを提供しています。